≪3月議会が始まりました≫

本ブログでの12月定例会詳細報告はまだまだ続きますが、早くも3月議会が始まりました。

本日(2月29日)の本会議では『先議議案採決』に際し、会派を代表して『討論』を展開しました。


議会における『討論』とは、採決の前に議題となっている案件に対し、
「賛成か・反対か」の意見を表明することをいいます。
討論という言葉の響きに「丁々発止のやりとり」を想像する人にとっては、いささか拍子抜けかもしれません。

ただし、従来の地方議会でよく見受けられるように、
「私はこの意見に賛成」或いは「反対」と単に意思表示をするのではなく、
議会改革を目指す身としては、明確な理由をもって「賛否に対して議論を行なうこと」が大切となります。


今回、私は『平成23年松戸市立病院事業補正予算(第二回)』の上程について、登壇しました。
この補正予算には千駄堀への病院移転調査費用が含まれます。

これまで同様、一日も早い新病院建設を願う気持ちは変わりありません。
同時に、過去10年にも及ぶ松戸市立病院建て替え問題の遅延とコストの重複は、
もはや市民にとって受け入れがたいものであります。

特にこの調査は、この3月議会で審議される平成24年度予算案にも記載されている、
すでに実行されてしまった2,768,440,000円にも及ぶ巨額の紙敷新病院建設用地取得事業の土地代金(債務負担行為)に関して、

・紙敷土地区画整理地66街区並びに65街区の土地利用について
・病院用地としての購入予算に賛成した議会の責任について
・同じくそれらの市民への説明責任について

という課題がクリアされずに「先送りした状態」で実行される「新たな建設候補地への調査業務」となります。

そこで、候補地検討のための調査進行の必要性も考慮して進める以上は、
補正予算の新病院計画調査事業:予算計上額計29,400,000円のうち、用地測量等業務予算21,000,000円について、

・「公正で適切な公募入札」と「常識的なコストの削減」

が行なわれますこと。そして、新病院がどこに建設されようとも、徹底したオープン化による

・「一切の利権の排除」と「主権者である住民への説明責任」

なくしては、新病院移転・建設をスムーズに進めることは困難であることをあらためて申し述べました。

例えば、千駄堀移転案については、不透明な計画設計過程の繰り返しが行なわれないよう、
土地収用に際し、「不適切な所有権移転や用地周辺の土地買い占めなどが行なわれていないか?」
厳格に監視しなければいけません。

紙敷移転案であるならば、以前の建築プランを白紙に戻して、例えば松戸市及び周辺に住む若い建築家によるコンペを行なうなど、
これまでと異なる発想の参加プロセスを実行し、建築発注から開業後のテナント入居に至るまで
「不可解な業者の選定」が起きる要素を一掃する必要があります。

さらに、これまで定例会一般質問や特別委員会で提案しておりますように、
候補地の歴史的な経緯、松戸市の緑地保全に関わる基本計画などを尊重し、
古代より自然と人の生活が調和して営まれてきた市内に残る希少な緑地をつぶして開発行為をかけることになる
千駄堀への病院の移転・建設が「周囲の自然環境や住民生活へどのような影響を与えるのか?」
『環境影響評価(環境アセスメント)』の導入を真剣に検討されますよう重ねて意見表明しました。


本日、松戸市ホームページにてインターネット中継が行なわれましたが、
数日中に録画中継も反映されます。

ご興味のある方は、ぜひともご視聴頂き、ご意見を賜われば幸いです。