12月定例会一般質問報告2

新たな年を迎えました。

2012年元旦、市内全域へ配布致しました『大橋ひろし通信Vol.5新年号』へ、
皆さまより、思いも掛けぬ沢山の励まし、共感を賜り、誠にありがとうございました。

「議会で何が起きているのか?」
そもそも「地方議会とは何か?」・「地方議員の仕事とは何か?」

今後も主権者である有権者住民の皆さまによる
松戸市政をはじめとする地方政治、さらには民主主義に対する理解や関心、
必要な情報を取捨選択して「行政への意見や投票行為へ反映して頂く住民力」向上のため、
公約通り、あらゆる機会・媒体を利用して生活者の視点、
そして起業家の観点から松戸市政の透明化(松戸市政実話リポート)を自ら発信し、
市政相談室の運営と共にこれら活動を通じて
「すべての議員報酬を還元」して参ります。

少しずつですが、気付いてくれる方もそろそろ増えてきました。
生活費や利益のためでなければ、選挙時だけのポーズでもありません。

私は本気です。

今年も“ど根性”で頑張ります!

※「疑わしい」と思われる方は(苦笑)、ぜひ一度、市政相談室へ会いに来てください。


さて、先の12月定例会では、本ブログでの予告通り、

1.本郷谷市長の政策について
2.松戸市の緑地保全について
3.21世紀の森と広場について
4.松戸市経営白書について
5.住民投票条例について

一般質問を行ないました。

1の『本郷谷市長の政策について』は、なぜか6月定例会事前通告時より、
「公約に対するシンプルな質問内容」へお答えを頂けないため、
市政報告会等での市民の皆さまとのお約束通り、
「真摯に答えて頂けるまで」
9月定例会・12月定例会と同様の質問を続けましたので、
本シリーズ最後に、詳細をご報告致します。

前回アップ(12月定例会一般質問報告シリーズ①)に引き続き、
質問事項2『松戸市の緑地保全について』の報告です。


<答弁拒否>

今さら、「どうして大橋は緑地保全について質問するのか?」
不思議に思われた方もいらっしゃることでしょう。

ましてや私は“持続可能な環境政策”には関心あるものの、
原理主義的な環境保護活動”とは一線を画す立場にありますことは、
これまでの『21世紀の森と広場』に関わる議会質問でも明らかな通りです。

ではなぜ、今回のような質問展開を行なう必要があったのでしょう。

開発計画の上がっている「ある地域」の環境アセスメントについて
事前に質問通告したところ、執行部から答弁を拒否されたのです。

主権者である有権者住民の皆さまによって
「公職選挙でお選び頂きました私による議会での質問権」が
一体何の規則や要綱、あるいは法律によって行政側から拒否されるのか?
今もって謎でありますが、事実、紆余曲折を経て最終的に答弁を頂いた
本一般質問のインターネット録画配信においても、
開発計画案に関する文言部分前後がバッサリと削除され、
現在、視聴される市民の皆さまには
「質問の趣旨が理解できない」ようになっています。

そこで、起きた事実に基づいて、このブログで報告を行ないます。
ファクト(事実)の前では、執行部も私も平等です。
(報告内容に対し、執行部の皆さまからの反論も歓迎します)

どうぞ市民の皆さま、今後も含めて本シリーズをお読み頂き、
環境政策から市立病院建て替え問題、議会改革・行政改革に至るまで、
多面的な問題提起となる今回の質問について、
主権者自らご判断ください。


都市景観を豊かにすると共に、生態系の維持へ重要な緑地保全について、
松戸市では、『みどりの市民憲章』を基本理念として、
松戸市基本構想」実現のため、「都市計画マスタープラン」「環境計画」
「農業基本構想」「地域防災計画」などの計画とも密接に関係した
中長期計画である『緑の基本計画』に基づいて施策を実施、
さらに『みどりの行動計画』では、
市民の皆さまとの連携による具体的な取り組みが展開されています。

このうち、緑に関するマスタープランである『緑の基本計画』では、
その対象となる松戸市による“緑”の定義を
「樹林地、農地、草地、水辺、水面公園などの緑地、公有地・民有地の植栽地」
と明記しています。

また、日頃から執行部が「市民参加の証拠」として重視する
パブリックコメントを例に取れば、
平成20年10月1日(水)から10月31日(金)まで意見募集が行なわれた
松戸市緑の基本計画改訂版(案)についてのパブリックコメント」手続きの実施結果
(活性化が実現していないため、わずか4名からの意見に留まりますが…)
では、緑地保全に対するその「希少な市民からの意見」に対して、
『市の考え方』として次の回答が行なわれています。

「市内で残り少なくなっている樹林地を保全するため、
緑の基本計画では市全域の樹林はすべて保全対象と考えております」

まず、今回の一般質問では、樹林地や生態系の保全、都市近郊農家について、
特に21世紀の森と広場や保護指定地周辺の民間緑地に対する保護促進政策は、
これまで松戸市によって提示されてきた方針が変更されていないか?

松戸市内の樹林・里やまの保全
・同じく、生産緑地、および農地維持
・都市型自然公園や保全樹林等指定地周辺の「民間所有地に対する保全促進政策について」

「現時点での基本的な方向性の確認とその取り組み」を上記三点に分けて質問しました。

質問に対し、複数の関係部署より、
これまで行なわれてきた前述の発信と齟齬が生じることなく、
計画に基づく「確固たる方針と取り組み」について答弁が行なわれ、
松戸市の農地、樹林地含む緑地保全における方向性と約束を正式な議会の場で改めて確認、
市民の皆さまと共に、執行部と共有することができました。

その上で私は「千駄堀地区の緑地保全について」再質問を行なったのです。

それぞれが民間の所有地である限り、
一方的な視点から環境保全を語るわけには参りませんが、
高齢化・人口減少の低成長時代に入った21世紀の我が国において、
今後、都心からわずか20数kmの地点に残る
「限りある自然」を破壊して開発を行なう必然性は乏しく、
それは今日、世界中の先進国で取り組まれているエコロジーの概念はおろか、
先の議会答弁で示された松戸市の緑地保全に関する方針とも
著しく矛盾してしまうことは明らかです。

もう、お気付きのことでありましょう。

千駄堀地区とは、本郷谷市長就任以来、迷走を続けた結果、
現在、市の推奨案として松戸市立病院の移転候補地となっている
農地、斜面林などの緑地が含まれます。

次回は、この再質問についてご報告致します。


では今回も、
「ソーシャル・メディアを通じての遠吠えやつぶやき」で終わらないように、
議員として実際に議会質問を通して行なった提言から、以下ご紹介致します。
平成23年6月定例会大橋ひろし一般質問発言より抜粋)


 本日もこうして行なわれているように事前通告という制度によって、
基本的に質問とその回答のやり取りが予め想定されている
一括質問を採用する松戸市議会については従来より

出来レースではないか」、
あるいは「馴れ合いではないか」

という、『市民からの批判』が絶えないのは、ご存知の通りであります。

 しかし、そのいささか旧態依然とした制度にも、
メリットがあるとするならば、それは、議員と執行部のあいだで、
一般質問を前に行なわれる事前通告と答弁書のやり取りを通して、
市政課題や市民の要望に対する相互の理解や共有が深まり、
実際に執行される内容が成熟することにあります。

<つづく>